生活

 

爆心地から少し離れた場所での一人暮らし。マンションは967階建て、私は384階の7%-0号室に住んでいる。じりじりと焦がす太陽光線は最上階の住人の頭の回路を焼いた。窓から見える二つの原子力発電所はとても大きく、女神の子宮のようである。近くを走る高速道路は何か異様な、巨大な生物の死骸のようでもあり、走る車はそれらを食い尽くす蝿のように忙しなく動く。

私は焼きあがったトーストにバターを塗り少し齧り見慣れた景色を改めて見つめながら、早くこの世界が終わればいいと心から願い退屈で尊大な一日を始める。